今週のお題「オンライン」
感染症によるパンデミックは、定期的に世界を飲み込む。
14世紀 東西アジアから欧州でおこったペスト(黒死病)
まともな医療もなかった当時、世界人口の20%以上が死亡した。死屍累々のヨーロッパの街を描いた絵画が多く残っている。
1918年 世界中で流行したスペイン風邪。
感染者は世界人口の30%、死者は1億人近くにも及んだ。
スペイン風邪が第一次世界大戦を終わらせたとも言われるほどの猛威であった。
1956年 中国から世界へ飛び火したアジア風邪。感染者こそスペイン風邪の10分の1ほどであったが、死者は100万人に及んだという。抗生物質が確立して以降、最も大きなパンデミックとも言われていた。
1968年 世界で50万人の死者を出した香港風邪。ヒトとブタの間で相互に感染し合うことが後に分かった。
2009年型新型インフルエンザの大流行。豚由来のインフルエンザであり、死者は世界で18000人ほどと、数字こそ小さいものの、WHOは「パンデミック宣言」を出している。
そして現在。
新型コロナウイルスのパンデミック。
アジア風邪の規模はもう超えたと言っていいであろう。
そしてさらに、現在進行中である。
現在は、ネット社会である。
日本人の85%がスマホを持ち、いつでも「オンライン」状態といっても過言ではない。
こういった不安なときほど、皆が安心・安寧を求めて、オンラインに潜り込む。
でもそれが本当に正しいのか、自分で判断しなければいけない。デマやフェイクがまぜこぜのネット情報は、テレビからの情報提供よりも一段と難しい。
結局、ネット社会は、人間をいっそう恐怖に駆り立てているんじゃないのか?
そんな気がしてならない。
せっかく桜が満開なのに、こんな小さい画面ばかりみてる僕らのリアルはオフライン状態である。