はにかむブログ

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アメリカの優秀職業ランキング1位は歯医者ってホント?

日本の子供に、将来なりたい職業を聞くとなんて答えが返ってくるのでしょうか?

スポーツ選手?学校の先生?今なら、Youtuberって答えもよく出てくるそうです。笑

 

一方、アメリカの子供に同じ質問をすると、

もちろん、アメフトや野球選手を希望する子も多いでしょうが、特に医療職が人気だそうです。

 

今年も、「the 100 Best Jobs of 2020」が発表されました。

アメリカの時事解説雑誌である「U. S. News & World Report」が毎年発表しているものです。いわゆる最優秀職業ランキングです。

 

これはアメリカ合衆国労働省労働統計局の統計をもとに、雇用数の多い職業を割り出し、「10年間の成長率」「給与」「雇用率」「将来の展望」「ストレスレベル」「ワークライフバランス」などの項目について審査し、ランキング形式にしています。

 

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the 100 Best Jobs of 2020

1位 Software Developer(ソフトウェア開発者)

   ネット社会のため、まだまだ需要がでてくることは必至です。独自性・創造性も必要なためAIに代替されにくいのもポイントです。

 

2位 Dentist(歯科医)

   2019年の4位から再びランクアップ!医師と違い、夜勤や土日出勤が少ないのもポイントです。

 

3位 Physician Assistant(フィジシャンアシスタント)

   看護師ではないが、医師の監督・指示の下に簡単な診断や薬の処方、手術の補助など医療行為の一部をカバーする医療資格。医師の業務負担軽減が目的で日本でも検討中。

 

4位 Orthodontist(矯正歯科医)

   日本でもおなじみ、歯並び改善の矯正を専門とする歯科医。

 

5位 Nurse Practitioner(ナースプラクティショナー)

   上級の看護職。医師と看護師の中間的な位置づけ。こちらも日本には存在しない。

 

6位 Statician(スタティシャン)

   日本ではまだまだなじみがないが、統計学のスペシャリスト。多くは、政府機関で働くことが多いが、製薬会社での新薬効果測定やシンクタンクでのビッグデータ解析のなど多岐にわたる。

 

7位 Physician(医師)

   ストレスと業務内容の多さから、なかなか1位になかなか上がってきません。が、やはり高順位。

 

8位 Speech-Language Pathologist(言語聴覚士)

   発声発語機能、言語機能、聴覚機能、高次脳機能、摂食・嚥下機能など、主としてコミュニケーション機能に障害のある人に対して、言語聴覚士が検査、訓練および助言、指導をおこない、対象者の生活の質の向上を支援する。もちろん日本でも国家資格です。

 

9位 Oral and Maxillofacial Surgeon(歯科口腔外科医)

   歯科医あるいは、耳鼻咽喉科の医師が顎顔面の腫瘍手術や、顎関節にたいする外科処置など。

 

10位 Veterinarian(獣医師)

   日本でも人気の獣医師です。街中で開業してペットの診察・治療(小動物臨床)というイメージが強いですが、畜産農家を往診して牛や豚さんの診察をする(産業動物獣医師)、地方公務員・国家公務員として畜産農家のマネジメント・感染症対策をする、動物園に就職など進路は様々。

 

そして、注目の歯科医師は....

全米職業中、2位、4位、9位にランクインでした!

アメリカ旅行で職業を聞かれたときに「I'm Dentist.」と答えたら、軽く羨望のまなざしと返事を受けたことを覚えています。日本とはすこし立場が違うのでしょうか。笑

2015年は1位をとったりと、アメリカでは歯科医師の優秀職業ランキングが常に上位です。なぜでしょうか?

 

  • 他の医療職種と比較するとストレスが低め
  • AIへの代替可能性の低さ
  • 研修期間の長さ
  • 失業率の低さ
  • 収入の高さ

などが、考慮されているそうです。

 

僕らからすると、この収入の高さは少しうらやましいですよね。今の日本では歯科医師はそこまで大きく収入をあげることは難しくなっています。診療報酬も徐々に引き下げられていたりします。

 

僕らのおじいちゃん世代では、親知らず一本抜くのに患者負担額5000円ほどでしたが、いまでは3000円前後です。同じ親知らずなのに....物価は上がっているのに....といろいろ文句を言いたくなります 笑

 

日本の国民皆保険制度のいいところ、悪いところですね。患者さんみんながある程度フェアに治療を受けることができるのは、日本の強みです!

 

日本と比べるとアメリカでは、患者さんみんなが歯科医療を十分に受けることができているとはいえません。治療費が高すぎるところも1つ問題です。そもそも、アメリカでは医療保険に入っていない人(無保険者)が約15%ともいわれており、人種や経済格差も大きいため、なかなか難しいところもありますよね。

 

 日本でも歯科医が増えすぎて減らされる傾向があります。

国家資格の合格率も60~70%を推移しています。

歯医者かっこいい!歯医者になりたいという子供が増えるようなイメージチェンジができるようなブログになればいいなと思う今日この頃です。

 

ではまた!

 

 

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