『The Workers Who Face the Gratest Coronacirus Risk』
『コロナウイルスの暴露リスクが最も高い職業』
こんなタイトルで、New York Times(2020.3.15)に寄稿されたとあるバブルチャートに驚いたため、投稿しました。
つまりどの職業が、最も新型コロナウイルス感染のリスクが高いのでしょうか?という内容です。
換気の悪さ & 密集 & 近距離
この三つがそろうとリスクが一気に広がるとして、現在スポーツジムや、ライブハウスなどの規制が強くなっています。
あるいは、飛行機内での感染を考慮すると
パイロット、CAなどが危険な職業なのかと思いきや....
縦軸は、「業務中、病原体に暴露する職業」ほど上に位置づけられます。
横軸は、「業務中、他人とより接触する職業」ほど右に位置づけられます。
つまり右上に行くほど危険な職業、
そこにはなんと「Dentist」のワードが!
つまり歯科医師です。
おそらく、すぐそばに歯科衛生士も載っていることでしょう。
僕たち歯科医師の中では周知の事実ですが、処置中ここまで他人の唾液や飛沫を顔面に浴びる職業は、実はありません。
普通の医師や看護師でも舌や咽頭のチェックぐらいはする出ようが、あくまでライトでのぞき込むくらいです。
もちろん浴びないように気をつけてはいますが、口腔内の細かい作業をするためにもどうしても顔を近づけざるえません。
歯を削るにも、発熱や焦げ付きを押させるために大量の水と空気を、噴射します。
もちろん、すぐ横でバキューム操作(水や唾液を吸い込みむ操作)を行いますが、霧状のエアロゾルが大量に口腔外に飛び出しているのは、当然でしょう。
処置が終われば、眼鏡やゴーグルがビショビショなんて日常茶飯事です。
普段は、血液由来感染症(エイズやB型肝炎、C型肝炎など)を警戒して、ゴーグルとマスクをしてはいるのですが、完全に遮断するのは至難の業です。
今回の新型コロナウイルスは、飛沫感染どころかエアロゾル感染も起こりうると言われています。つまり、細かい霧状の水分にくっついて数メートル先まで飛んでくるということです。
もろに、暴露する歯科医師や衛生士からしたら、マスクなんて気休めでしかありません。
つまり、このバブルチャート、結構理にかなってると思います。
「正直そりゃ、そうだろうなー」という印象です。
全国の歯科医師、歯科衛生士は結構ピリピリしていると思います。
そんな歯科医院も、そろそろマスクの在庫がなくなりそうだったりします。
マスク配布の優先順位を政府は検討している思うのですが、実感はまだあまりないですよね。
スタッフに感染者がでて、クローズしている歯科医院も実際出てきているので、明日は我が身です。
明日からも気を付けて、1人1人診療していこうと改めて気を引き締めているところです。