はにかむブログ

歯医者がみんなの疑問にふんわり答えたり、写真撮ったり、雑記したりのブログ

歯の着色の原因は?

こんにちは

はにー(@honey_come0011)です。

 

歯の着色....誰しも鏡を見ながら一度は気になったことがあると思います。

茶色っぽい歯は不潔・不衛生にも見えてしまいます。

黒い着色を虫歯と勘違いする人も多いです。

 

タバコも吸わないし、毎日ブラッシングしているのにどうして着色するのか。

何が着色の原因となるのか知っていると、普段から防ぐことができます。

今日は、歯のステインのお話です。

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  1. 飲食物や嗜好品による着色汚れ
  2. プラーク・歯石による黄ばみ
  3. もともとの歯の色や、加齢による黄ばみ
  4. 歯の神経が死んだ場合の変色
  5. 先天的な変色
  6. ホワイトニング効果の製品
  7. 最後に

飲食物や嗜好品による着色汚れ

歯の表面のエナメル質をペリクルと呼ばれるタンパク質の膜が覆っています。ポリフェノール成分が含まれる食品や嗜好品は、このペリクルと結合することでステイン(着色汚れ)となります。

ポリフェノール以外にも、食品に含まれる着色料やタバコのヤニも着色汚れの原因となります。特にステインの付着しやすい製品に以下のものがあります。

紅茶(紅茶ポリフェノール)

コーヒー(クロロゲン酸など)

赤ワイン(アントシアニンなど)

チョコレート(カカオポリフェノール)

カレー(クルクミン)

タバコ、イソジンうがい薬、お茶など

プラーク・歯石による黄ばみ

歯ブラシを1日でもさぼるとねっとりと歯の表面に「プラーク」が付着します。排水溝の「ぬめり」を想像してください。細菌の種類が違えど、あれと全く同じ原理です。要は、細菌の集合体(バイオフィルム)です。

プラークが付着すると黄色っぽくなりますので、歯のあたまはもちろん、歯と歯の間(歯間部)や歯と歯茎の境目(歯頚部)なども丁寧に磨きましょう。

3~5日も放置するとそこは固まって歯石となってしまいます。一度歯石になってしまうと、自分で除去するのは困難です。歯医者さんで定期的にメンテナンスがやはり必要なんですね。

もともとの歯の色や、加齢による黄ばみ

そもそも歯は真っ白ではありません。

個人差も大きいですが、やや黄色みがかっている人が多いです。

 

また歳をとるほど、象牙質(エナメル質の内側)の色が変色していく、エナメル質が削れることで内側のやや色の濃い象牙質が表に出てくるなど、加齢変化も見られます。

歯の神経が死んだ場合の変色

「歯の神経をとりますね」と言われたことはありませんか?「抜髄」と呼ばれる治療です。この治療後しばらくすると、内部に取り残された有機質から歯質に茶褐色の着色が広がることがまれにあります。

白い被せ物で覆ってあげるか、再度歯に穴をあけてホワイトニング用薬剤を入れる(ウォーキングブリーチ)などの処置が必要になります。

先天的な変色

生まれながらに歯の形成不全や栄養状態などにより着色している歯も多いです。

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これは、ホワイトニングではどうしようもないですので、どうしても気になる場合はその部分を削って、詰め物・被せ物にする方法(補綴処置)がとられます。変色のためだけに歯を削るのはちょっともったいないですけどね。

詰め物の不適合物

どんなに先生が頑張って白い樹脂で穴を埋めたとしても、そこにはミクロレベルで段差ができてしまいます。自分の歯と人工物の段差から徐々に色素が沈着し、着色ができることも多いです。これも虫歯ではないのですが、どうしても気になる場合は、一度古い樹脂を除去し、新しく詰めなおすことも多いです。

白い歯のためにやってはいけないこと

間違ったケアとしてよくあるのが、

「塩で歯を磨く」

「重曹で歯を磨く」

「研磨剤を多く含んだ歯磨き粉を使用する」

「硬いハブラシでゴシゴシ磨く」

などです。一見、歯を白くできそうですが、エナメル質を傷つけてしまい、さらに着色しやすくなります。絶対やめましょう!

「磨いた感じ」が欲しいからと硬いハブラシを好む人が一定数存在しますし、実際店頭で売られているのが現実です。しかし、私から言わせてもらえば、「硬いハブラシなんて消えてしまえばいい!」と思っています。柔らかいor普通の硬さで十分プラークは除去できます。それで取れない歯石は衛生士さんに定期的にとってもらうべきなのです!

ホワイトニング効果の製品

以前にもホワイトニング効果を謳った歯磨きペーストを紹介しました。

実際、私自身も効果を実感できたので継続して使用しています。

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さらにうがい薬で有名なリステリンにもホワイトニング効果のあるものが出てきました。もちろん昔からあるリステリンなので従来通り殺菌効果は抜群です!

リステリンは、新型コロナウイルスやインフルエンザなどにも効果があるとのことで、歯科医院でも使用されています。 

最後に

いかがでしたか?

自分でも対策できる着色汚れや予防策は多いです。

困ったら近くの歯医者さんに相談してみましょう。

 

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