こんにちは
はにー(@honey_come0011)です。
緊急事態宣言継続中ではありますが、少しづつ気が緩んでいるのか、マスク率も減少してきています。商店街には人があふれて、普段通り感が漂っています。
というより、暑すぎてマスクがつらいというのが正直なところでしょう。
私も近所のコンビニくらいであれば、とついつい忘れてしまう状態です。
代わりに最近流行しているのが、首からストラップで下げている除菌グッズです。
よく携帯している人を見ませんか?
昨日なんて、電車でカップルが二人でマスクもせずに、ペア除菌していました。
もう半分おしゃれ感覚です。笑
あの首から下げている袋は、どういう仕組みなんでしょうか?
ウイルス対策になっているのでしょうか?
今日は、どうも怪しい空間除菌業界の裏側を探っていきましょう。
⇧この画像、実は消費者庁ウェブサイトに掲載されているものです。
実はこの「首から提げる携行除菌グッズ」については、以前から消費者庁が警告や行政指導の対象としています。
普段は、インフルエンザ予防として、毎年秋~冬にドラッグストアにずらっと並びます。
時にSARS、鳥インフルエンザウイルス、今回の新型コロナウイルスなどが流行すると、あたかもそれらに有効であるかのような広告をうち、その度に飛ぶように販売数が伸びるそうです。
そりゃ~もちろん売れるでしょう、みんな不安になりますからね。
携帯除菌グッズの中身
商品により多少の誤差はありますが、ほとんどが「二酸化塩素」を用いて周囲を除菌していると謳っています。10年ほど前から少しづつ話題になっており、今では冬シーズンが近づくと、街中でもよく携帯している人を目にします。
二酸化塩素(ClO2)は、常温・常圧では塩素のような刺激臭があります。
非常に不安定な分子であり、光や熱に接すると容易に分解します。
(それもあって、シルバーの光を通しづらい袋を使用しているのでしょうか?)
そんな不安定なものはさすがに長期保存できません。
1.袋の中には亜塩素酸ナトリウムなどが封入されており、使用時反応させて「二酸化塩素」を徐放するタイプ
2.長期保存が可能となる成分を加えて、水溶液状で保存するタイプ
など、各社あの手この手で対策をしている様子です。
二酸化塩素の殺菌効果
二酸化塩素にはどの程度、殺菌効果があるのでしょうか?
もちろん殺菌作用が存在します。
特に水道水やプールの消毒が一番身近ではないでしょうか。
さらに工業用として、紙やパルプの漂白、食品添加物として小麦粉の漂白なんかにも使用されています。
以前から主に液体中の殺菌用途として使用されている物質であることが分かります。
ただし、空気中に放出するとなると話は別です。
密閉された個室に長時間いる必要があるのであれば、多少周囲の二酸化塩素濃度も上がり効果が得られるかもしれません。
ただし、この緊急事態宣言中、あえてそんな会議しますか?
今はどこも、窓全開・換気最大・オンライン会議など全国が取り組んでいます。
通勤電車も、窓全開で走行しています。
せっかく徐放された二酸化塩素もすぐに流れて窓の外に飛んでいきます。
ましてや屋外で、携帯除菌グッズ提げながら、BBQやお花見しているのには衝撃でした。それならまだアベノマスクのほうがよっぽど効果があるのでは!?と感じてしまいます。
要するに、換気の悪い密室で作業をするなら空間除菌も多少の効果はあると考えられます。ただし、徹底した換気、手洗いマスク消毒、一定の距離を守る現状では、ほとんど気休めでしかないと考えられます。
消費者庁からの行政指導
そしてまたこの行政指導です。
SARSの時と同じことを繰り返しています。
そして同じように購入している人がいるのも現実です。
一部航空業界では、会社の方針で一律に着用を指示されているそうで、それに対しても消費者庁は注意喚起をしているそうです。
「そろそろ学べよ!」と言いたくなります。
それと同時に、据え置き型の空調家電として空間除菌を謳った製品も売り出されています。特に、クリニックや美容サロンなどの受付に置いてるところも多いです。
これについても、根拠が乏しく疑問の声が上がっています。
要は、空気中に塩素を噴霧して殺菌するというのは、あまり現実的ではないというところなのでしょうね。
環境消毒の原則は、「清拭」なのです!
清拭とは、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどの指定の消毒薬をガーゼ・布巾に浸して拭き取ること!
これが、環境消毒の大原則だと覚えておきましょう。
これを国や厚労省は声を大にして、叫んでもらいたいと思います。
身体への健康被害
これに関しては、はっきりとした報告はありません。
そもそも上水の消毒に使用されているくらいなので、比較的毒性は低いかもしれません。
ただし、空気中に徐放して使用するといった用途は、ここ十年くらいの話です。したがって、呼吸器に入った場合の副作用については、あまり研究されていないのが現状です。
カビ取り消毒でおなじみのハイターやミルトンは次亜塩素酸ナトリウムが使用されています。ハイターでさえ、強烈な刺激臭を発し、年に数人ほど浴室掃除中に死亡しています。
「二酸化塩素」は、そんな次亜塩素酸ナトリウムの2.5倍の酸化作用をもちます。
眼や呼吸器系の粘膜を刺激し、喘息や咳を引き起こす可能性は否定できません。
さらなる研究や臨床報告が期待されます。
安心感を買いたいのであればアリか?
それでも....
少しでも安心感が欲しい!
何もしてないよりはつけておきたい!
周囲の人に、危機感をもっていると認知してもらえる!
などの声は根強いみたいです。
そういった不安症の方には、安心感を買うという意味ではアリなのでしょうか?
最後に
気温も上昇しマスクがしんどくなってきたのも後押しして、さらに売れ行きが伸びていくのでしょうか。
企業にも、消費者にも、正しい知識と良識をつけて行動してもらいたいと思います。
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