はにかむブログ

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若手の歯医者に人気の歯ブラシは??

こんにちは

はにー(@honey_come0011)です。

 

今日は歯科医療従事者である、衛生士さんや歯科医師がよく好んで使う歯ブラシを紹介します。市販されている歯ブラシは100種以上あり、すべて使用したわけではありません。しかし、使用感もよく清掃性も十分な歯ブラシを紹介しようと思います。

今回はかなり私の周囲に限局した、独断と偏見のブログです 笑

 

ちなみに、年齢を重ねるごとに歯ブラシのこだわりはなくなっていくような気がします。私の職場でもそんなかんじです。笑

しかし、若手の歯医者や衛生士さんは、結構こだわりの歯ブラシがそれぞれあるそうで....その中でも特に人気の歯ブラシをいくつか紹介します。

 

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     目次

・歯ブラシ選びのポイント

・人気の歯ブラシ

・私が使用しているのは?

・最後に

 

歯ブラシ選びのポイント

歯ブラシの毛先の硬さは、「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3種類が多いです。製品によって多少の違いはあるものの、なるべく「ふつう」を選びましょう。

「ふつう」の歯ブラシでなるべくやさしく、細かく、1本ずつ磨くのが原則です!

知覚過敏でよくしみる、または歯肉炎で歯茎が炎症している人は、「やわらかめ」を使用しましょう。「かため」は、歯茎を気づつけたり、歯を過剰に研磨してしまい知覚過敏につながることもあるのでおすすめしません。

実際、予防歯科先進国のスウェーデン、フィンランドでは、「かため」の歯ブラシはほとんど売られていませんでした。

 

歯ブラシのヘッドの大きさは、「自分の上の前歯2本分が目安」と言われています。通常2cm前後でしょうか。一気に磨きたいからと、大きな歯ブラシを選びたがる人が一定数いるのですが、そんなヘッドの長い歯ブラシでは、磨き残しが増えるばかりです。子供用を使えとは言いませんが、なるべく小ぶりのものを使用しましょう。特に、歯並びに問題のある人、歯列弓(歯並びのアーチ)が小さい人、口が大きく開かない人は、なおさらヘッドの小ぶりなものを使用しましょう。

 

歯ブラシの毛先の並びは、どうでしょうか。製品ごとに多少の違いはありますが、大きく二つに分けると、「フラット」「山形」が存在します。

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⇧一般的なフラットタイプです。毛が倒れにくく、広い面を一度に磨くことができます。ただし、歯と歯の間(歯間部)などの狭い部分に届きにくいため、歯間ブラシやフロス、タフトブラシを併用しましょう。

 

 

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⇧これが山形の歯ブラシです。最近は、市販の山形歯ブラシも増えてきました。歯並びに前後している部分がある人、また歯と歯の間が大きく隙間が空いている人にも、この山形ヘッドがおすすめです。山の部分が、隙間に入り込んでくれるからです。隙間に食い込んでくれる分、1本ずつ磨こうという意識が上がりやすいです。

 

歯ブラシの毛先の形状にも違いがあります。いわゆる「ラウンド毛」と「極細毛」の違いです。

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⇧左が「ラウンド毛」、右が「極細毛(テーパード毛)」

 

一般的なのが「ラウンド毛」です。1本1本の毛先が丸くカットされているタイプです。歯茎を傷つけにくいものの、「極細毛(毛先が尖っているタイプ)」と比べると、歯と歯茎のすき間には入りにくいといえます。

それに対して「極細毛(テーパード毛)」は、毛先が先端に向かって補足なっているタイプです。歯と歯茎の間のすき間に入り込みやすいので、プラークをかき出すのに適しています。歯ブラシの硬さによっては歯茎を刺激してしまったり、歯肉退縮につながるため、やわらかめを選ぶほうがよいといえます。

 

簡単にまとめると........

「ラウンド毛」は歯面からプラーク除去する効率が良いタイプ。

「極細毛(テーパード毛)」は歯周ポケットの中を清掃できる、歯周病予防に重きを置いた歯ブラシです。

 

ブラシの材質は、ナイロン・PTB毛が衛生的です。というか市販の歯ブラシの99%がこれなので心配ないでしょう。一方で、価格は高いですが天然毛の歯ブラシとして「豚毛」や「馬毛」が存在します。適度な弾力としなやかさで、使用感がいいという意見もあるそうですが、私はさっぱり理解できません。なにより、乾燥しにくく、雑菌も残りやすいため衛生的に劣ります。よっぽどのこだわりがない限り、ナイロン・PTB毛でいいかと思います。

 

柄(ハンドル)の形状は、奥歯への届きやすさに違いがあります。

「ストレートネック」と「カーブネック」の2種類が存在します。

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左が「ストレートネック」、右が「カーブネック」です。

カーブネックの方が奥歯に届きやすいという特徴がありますが、通常はストレートでも十分です。

 

若手歯科医に人気の歯ブラシ

まずはやっぱり「GCのルシェロシリーズ」です。

⇩Bタイプが通常の虫歯予防向けです。

 

⇩Pタイプは歯周ポケットにも入り込む極細毛です。

 

もうひとつ人気なのが、予防歯科先進国のスウェーデンからやってきた、「TePeの歯ブラシ」です。先端がやや細身になっているため、奥まで届きやすいです。しかもハンドルが持ちやすい。カラーリングも豊富で、若い女性スタッフさんもまとめ買いしている人がチラホラいます。

 

私が使用しているのは?

私も、最近は「ルシェロシリーズ」の歯ブラシが最近のマイブームです。毛の硬さもヘッドの大きさも種類が豊富です。じっくり選んで自分好みの歯ブラシを探してみましょう。

 

最後に

 ここまでいろいろ話してきましたが、正直「プラークがしっかり取り除ければどんな歯ブラシでもよい!」というのが私の考えです。歯ブラシ選びに悩みすぎず、鏡で歯を見ながら、歯の付け根、歯と歯の間を丁寧に磨く時間を作ってあげましょう。

 

歯は一生ものの財産です!

 

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