こんにちは
はにー(@honey_come0011)です。
「ボールがぶつかって前歯が折れた。」
「スキーで転倒して歯が抜けた。」
これまで様々な外傷の患者さんと出会ってきました。
特に3~5歳の子供の転倒、衝突による前歯の破折や脱臼は、その後の歯の寿命を大きく変えてしまいます。これは、虫歯でも歯周病でもなく、「外傷」と呼びます。当然これも歯科医が対応しますので、すぐにかかりつけの歯科医に相談しましょう。
まずは子供の歯の話です!
子供は、まだ顎の骨も比較的柔らかいため、歯が折れる前に、脱臼(抜け落ちてしまう)することがあります。落ちた歯は、意地でも探して簡単に水洗いして、まっすぐ歯医者さんに持っていきましょう!すぐに口の中に戻せば、そのまま生着してその後何十年と持ってくれることも多いです。時間との勝負です。
では、歯医者に抜けた歯を持っていく際の注意点です。
➀歯はゴシゴシ洗わず、そのまま持っていくこと!
②牛乳につけて持っていくのがベスト。なければ、口の中に入れて(唾液に浸して)そのまま歯医者へ行くのもOK、ただし飲み込まないように。生理食塩水は〇、水道水は△。
③もし自分で戻せるのであれば、歯の埋まっていた穴に戻すのもあり!(向きや位置を間違える可能性あり!)ただし、すぐに歯医者さんに診てもらうこと。
落ちたものはついつい洗いたくなるのが人間のサガ。しかし
脱臼したばかりの歯には、「歯根膜」という歯と顎の骨をつなぐ重要な緩衝材が付着しています。これをゴシゴシ洗い流してしまうと、せっかく元に戻せたであろう歯もただの異物になってしまいます。
「抜けた歯は、下手に触らず、牛乳へ。まっすぐ歯医者で、ホラ元通り!」
必ずうまくいくわけではないですが、初期対応がその後の歯の寿命を大きく変えます。
特に、小学校の子供には必ず教えておきたいことですね!
大人の歯の破折、脱離でも捨てずに歯医者へ持っていきましょう!
欠けた歯を捨ててしまう方が時々いますが、どんな小さなカケラでも、詰め物・被せ物でも必ず歯医者さんに持っていきましょう。それを見るだけで、脱離や破折の原因や状況が見えてくるからです。場合によっては、そのまま歯に戻すこともできるかもしれません。なくさないよう、大切に持って来てください。
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